YANO MUSIC FESTIVAL 2014

INTERVIEW

今回で四回目を数える「YANO MUSIC FESTIVAL」。満員御礼で幕を閉じた、前回の「矢野フェス2013」を受け、今回は記念すべき第一回「矢野フェス2010」以来となる、二日間にわたる開催が発表された。前回の「矢野フェス2013」を振り返りつつ、「矢野フェス2014」への意気込みをプロデューサー/音楽監督の矢野博康に聞いた。
聞き手・text/モリタタダシ(矢野フェス構成担当)

 
矢野フェス2013を振り返る。

YANO MUSIC FESTIVAL 2014
昨年に引き続き、四回目の矢野フェス開催です。今回は、昨年と同じ恵比寿ザ・ガーデンホールで二日間の開催となります。矢野フェス2DAYSはshibuya duo MUSIC EXCHANGE、O-EASTで開催された記念すべき第一回「矢野フェス2010」以来となりますね。

あの時は二日間でしたが、一日目はアコースティック寄り、二日目はポップスまつりという現在の矢野フェスのひな形とも言える構成で、二日間毛色の違う内容での開催となりました。今回は両日ともに、いつものポップスまつり的な内容となります。

前回の「矢野フェス2013」は、キャパ的にはこれまでで一番大きな会場にもかかわらず、おかげさまでたくさんのお客さんにご来場いただき、掛け値なしに満員御礼といった盛況っぷりでした。

なるべく内容の濃い、充実したものにしたいのは当然なんですが、なにせお客さんはスタンディングですからね。可能な限り濃い内容をいかに圧縮して作り込むかと、常に気を遣いながらやったつもりなんですけど…。結果的に約三時間半の公演となってしまい、お客さんには大変申し訳なかったです。

長時間になってしまいましたが、SNSなどでみなさんの声を見ると、楽しんでいただけた方がたくさんいらっしゃたようなので、本当にありがたい限りですね。そんな声を受けて、今回は二日間やってしまおうというわけですが、このインタビューでは、まずはいつものように前回の「矢野フェス2013」を振り返ってみましょう。「2013」もこれまで同様に矢野フェス“名誉オープニングアクト”の南波志帆さんにまずひとしきり盛り上げていただいてのスタートでした。

一回目の「2010」に出てもらった時はまだ16歳でしたけど、彼女ももう21歳ですからね。女性の16歳から21歳ですから、成長や変化は当然ありますよね。今は歌やパフォーマンスに年相応の説得力を持てるように変われるかどうか、という大事な時期だと思いますが、彼女の場合はそれがいい感じになってると思いますね。

まずは南波ちゃんの歌とおしゃべりで会場を暖めてもらうというのは、毎度毎度ありがたい感じで、前回も見事なステージで楽しませてくれました。オープニングアクトを受けて、いきなり場違いなレーザー光線が飛び交うという謎の展開に突入です。

スタッフのみなさんと一緒にいろいろとアイデア出しをする中で、「レーザーが使えますよ」という話が出まして、「じゃ使おう」と。漠然としたイメージだと、ああいうのはアリーナクラスの会場でやることで、ガーデンホールの演出ではないですよね。…ダメでしたかね?(笑)

いやいや、ダメではなかったと思いますよ。いい意味でのワケのわからなさは、あのレーザーで出せたと思うので。

矢野フェスに出るようなアーティストの方はレーザーの演出はあまり使わないでしょうね。

だからこそ使ってみた、と(笑)

オペレーターが若い方で、非常にノッてやってくれたのもうれしかったですね。レーザーの演出というのはどんなことになるのか想像できなかったので、リハでは我々も正直ポカンとしてしまったんですが(笑)、お客さんは盛り上がってくれたようで、結果的には成功でした。

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レーザーがひとしきりあって、いよいよオープニングです。

スタッフミーティングの段階で、にぎやかなことをやろうという話になって、竹中夏海さんに振付で入っていただくことが決まって、さらにチアもOKだと。じゃあ、もうオープニングからチアを使って楽しくいこうってことで、あのオープニングになりました。チア=スクールメイツということで…。

その辺は我々の発想が貧困なのかも知れませんね(笑)

いや、チアといえば、世代的にもどうしてもスクールメイツのイメージなんですよね(笑)。ということで、『ドリフ大爆笑』の替え歌でオープニングということになりました。

かつてNHKで放送されていたアイドル番組『レッツゴーヤング』(1974〜1986年放送)や、『ドリフ大爆笑』のオープニングなどのインパクトが強烈でしたもんね。青山学院大学のチア同好会・チャッターズのみなさんに見事なチアをやっていただきました。

レーザーのあとにチア、しかもあの曲ですからね。これまでにないにぎやかなオープニングになりました。

ステージ裏から走って、二階の客席からステージとフロアの様子を見に行ったんですが、オープニングのイントロが流れて、ステージに照明が入り、チアのみなさんが踊る中、矢野さんがくるりと正面に振り返った瞬間、お客さんがすごい盛り上がってくれたんで、ホントに安心しました。

それはステージの上からも感じました。暗転してる中、背中を向けてスタンバイして。

矢野さんがひとりドリフ状態でのスタンバイでした。

イントロが終わるタイミングで客席の方をぐるっと向くと、お客さんから「ウォーッ!」と、歓声が起きましたよね。あの瞬間「ホントによかった!」って思いました。

『ドリフ大爆笑』のオープニング曲を忠実に再現して、バンド仕様に矢野さんが再構成したものを演奏という形でしたね。事前に歌も録音して。

fhana(ファナ)っていう女性一人、男性三人のグループの方がお友達なんで、協力していただき、歌ってもらいました。

僕が1分で考えたどうでもいい歌詞の替え歌を歌っていただき、ホントに申し訳なかったです(笑)

普段やってる音楽はかっこいいバンドなんですけどね(笑)。やっていただいて本当に感謝です。

あの曲の肝のひとつが間奏のギターソロのパートでしたね。前々から『大爆笑』の間奏のギターがかっこいいと思ってたんですが、それを松江(潤)さんがステージセンターでグイングインやっていただいて。

かっこよければ、かっこいいほどバカバカしいっていう意図をきっちりやってくれましたね。松江さんはああいう局面ではきっちりやってくれる方なんで、まったく心配はしてなかったんですが、期待以上で素晴らしかったです。チアを入れたかったもう一つの理由ですが、前々回の「矢野フェス2011」にアイドリング!!!のみなさんが20人出ていただいたじゃないですか。あの時ステージ上の僕の両脇に女の子がところ狭しといる感じが派手でよかったんですよね。あの感覚が忘れられなくて(笑)、チャッターズで14人のチアをお願いしたんです。

それがオープニングでいきなり実現してしまったと。一度味をしめると、こういうのは今後もやめられなくなっちゃいますよね。

今回もチアの方々には出ていただくことになってます。

どうやら、矢野フェスの定番ネタになってしまったようですね、チアは(笑)
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矢野フェス2013、オープニングメドレー。

定番ネタになったといえば、「矢野フェス2010」の二日目から恒例となった出演者のみなさんによる『夜のヒットスタジオ』形式のメドレーです。事前の予告通り「2013」でもメドレーでみなさんが登場となりました。

メドレーに関してはお客さんにも喜んでいただけてるようなので、矢野フェスには欠かせない構成となりましたね。

まずは矢野さんによるRHYMESTERの「ONCE AGAIN」からスタートです。僕も言ってましたが、矢野さんが宇多丸さんをはじめ、リハ段階でみんなからダメ出しされてたのが「もっと声張れ! 腹から声出せ!」という(笑)

確かに(笑)。サビのパートだけを何回かループしてラップしたんですけど、やってみると節回しが複雑で。本番に向けて、普段生活してた時も口ずさむように心がけてました。本番一ヶ月ぐらい前からカラダに入れようとしてがんばってたんですけど、本番で一カ所噛みまして(笑)。ホント、あれは悔しかったですね。一ヶ月僕なりにがんばったのに、よりによって本番で噛むかと。

記録用の映像を観直すと、あの瞬間矢野さんがすごい悔しそうにしてるんですよ(笑)

いやあ、悔しかったですよ。そんな悔しい中、RHYMESTERの三人にマイクを渡して、秦(基博)くんの代表曲の一つである「鱗」を歌っていただきました。

みなさんの張り上げた無理のあるヴォーカルがなんとも素晴らしかったですね(笑)

さすがですよね。歌い切れてない感じが、RHYMESTERのみなさんお見事でした。「ってことでしょ?」ってのがわかってますよね。

適切な言い方かわかりませんが、わかりやすい着地点に持って行くのはさすがでしたね。

その甲斐あって、このパートも予想以上に盛り上がりましたよね。基本みなさんラッパーですから、メロディを歌うことはそんなにないですからね。よりによって、秦基博の歌を歌うという(笑)

しかも、あえて原曲キーですからね。生バンドなんだから、キーを合わせれば済む話なんですけど、あえてそれはやらなかったと(笑)。そしてマイクは秦さんに。土岐麻子さんの「Gift 〜あなたはマドンナ〜」を歌っていただきました。

秦くんには基本的に女性の歌を歌ってもらうことが多くて、「2011」ではアイドリング!!!の「モテ期のうた」を歌ってもらって。

あれも一部では大きな話題を呼びましたね。

秦くんが普段よりも前のめり気味に歌ってくれるんで、こちらの意図をきちんとわかっていただけてるんだと感じます。土岐さんの曲も見事に歌っていただきました。

YANO MUSIC FESTIVAL 2014
続いて、スペシャル・ゲスト・アーティストとして出演していただいた土岐さんとバカリズムさんにマイクが。

堂島(孝平)くんが作曲したKinKi Kidsの「カナシミブルー」を歌っていただきました。さすが升野(英知)くんは本職なんできっちりと笑いを。

サックス片手に(笑)。升野さんは「2011」のアイドリング!!!のパートでシークレットゲストで登場していただきましたが、「2013」も升野さんご本人からぜひ矢野フェスに参加したいと言ってただいて。

しかもオリジナル曲までひっさげてですからね。

「2013」は升野さん、RHYMESTERさんの参加により、矢野フェスのポップミュージックだけではない幅の広さみたいなものが出たような気がしますよね。

そして堂島くんが(堀込)泰行の「太陽とヴィーナス」を歌った後に泰行くんにマイクを渡して、泰行による「太陽とヴィーナス」で無事にメドレーが終了となりました。

 
矢野フェス2013、本編。

いよいよ本編スタート、まずは堀込泰行さん。本格的なバンド編成をバックに泰行くんがライブで歌うのは、「矢野フェス2013」がキリンジ脱退後初だったんですよね。

そういうタイミング的なこともあって、お客さんも喜んでくれましたよね。新曲二曲に、キリンジ時代のバラードも入れて、新曲、ソロ曲、キリンジ曲とバランスの良い選曲でやっていただきました。

「アイ」は秦さんとのデュエット。「2011」の「エイリアンズ」につづく、コラボとなりました。

「2011」の時は泰行の曲を歌ったので、そのアンサー的に今回は秦くんの曲をいっしょに歌おうじゃないかと。このデュエットもすごくよかったですね。二人とも馴れ合ってなくて、戦ってるというと大げさですが、「俺の歌はこうだ!」ときちんと表現していて、いい意味での緊張感がある、素晴らしいパフォーマンスでした。秦くんは泰行のファンですし、秦くんなりのリスペクトが感じられる歌でもありました。

つづいて、その流れで秦さんのステージです。

最近の代表曲の中でノリがいい曲を中心に充実のステージを展開してくれました。

YANO MUSIC FESTIVAL 2014
三曲目の「やわらかい気配」で土岐さんが登場しました。

「矢野フェス2011」がきっかけで、土岐と秦くんが知り合い、この曲ができたという流れがあったんです。だったら矢野フェスで歌うのが自然な流れだろうと。イベントの副産物としてこのような素晴らしい曲が生まれたというのは主催者冥利に尽きますよね。

つづくRHYMESTER。通常編成で2曲やったあとに、矢野フェスバンドをバックにバンドサウンドの曲が4曲という構成でした。

文句なしにかっこよかったですね。矢野フェスのお客さんにはRHYMESTERを初めてご覧になる方もいたと思うのですが、RHYMESTERのみなさんは自分たちのサウンドを紹介すると同時にヒップホップという音楽をうまく解説するようなパフォーマンスをしてくれました。

初めてRHYMESTERを観るお客さんにも楽しんでいただける見事なパフォーマンスでしたよね。

3曲目の「Deejay Deejay」という曲は、ドラムのビートをDJ JINさんが2台のターンテーブルから出して、そこに矢野フェスバンドのベース、キーボード、ギターの生演奏がかぶさるという、ヒップホップのスタイルとバンドがセッションした形でした。さらに4曲目「ONCE AGAIN」以降の3曲はさらに普段ターンテーブルで出してるビートを生のドラムでやるという。

矢野さん自らドラムを叩いて。オリジナルのトラックを生演奏で再現してたのにはRHYMESTERのみなさんも驚いてましたよね。

RHYMESTERの方々が普段ライブで使っているバックトラックはドラムも入ったインストゥルメンタルで、一部分のパートだけを抜き出したオーディオ素材は作っていないんですね。そこで今回のライブ用のアレンジは、まずドラム抜きのオーディオトラックを再現することから始めました。そこは僕のRHYMESTER愛でがんばって精巧に作りました。そうやって完成したオーディオトラックに乗せて、本番では僕の生ドラムをはじめ、矢野フェスバンドの演奏が加わるわけですが、演奏してて本当に楽しかったですし、とても光栄でしたね。

続いてバカリズムさんのステージ。この日のために作ったオリジナル曲をひっさげての登場でした。あのサックスも矢野フェスのために3万円で買ったそうです(笑)

いっさい吹かなかったですけどね(笑)

タイトルが「AVを見た本数は経験人数に入れてもいい」(笑)

Base Ball Bearの小出(祐介)くんが曲を、詞を升野くんが書いた完全オリジナル曲でしたね。

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升野さんが出てくれるということで、ネタをやっていただいても、なにやっていただいてもおまかせという感じだったんですが、まさかオリジナルで曲を作ってくるとは本当に驚きでした。

升野くん自身、音楽が好きなんで、「矢野フェスだったら音楽やるべきでしょ」って思ってくれたんでしょうね。単純にゲラゲラ笑いながら、袖で見てたんですけど、予告もなく同じ曲を二回も歌うとは思いませんでした(笑)

あの展開には驚かされました。しかも二回目もフルコーラスで熱唱!(笑)

あれはさすがですよね。矢野フェスにも出てくれたアイドリング!!!の遠藤舞さんが二月にグループを卒業したんですが、升野くんは中野サンプラザで行われた彼女の卒業ライブでもこの曲歌ってましたよ。

完全に持ちネタのひとつになったと(笑)

矢野フェスがきっかけで生まれた一曲としては、ある意味、土岐と秦くんの曲と同様ですね(笑)。是非とも今後も歌い継いでいってほしいですね。

ラストを飾るのは堂島くんです。

バカリズムのあの曲のあとだけに、非常にやりにくかったとは思うんですけど(笑)

あのステージの後を任せられるのは、堂島くん以外考えられなかったですね(笑)

彼の持ち前のエンターテイナー力、人間力、運動神経の良さを感じるステージング、明るさ、そこに頼るしかなかったです(笑)。ステージの二階屋をフルに使ってくれとリクエストしたんですけど、そこも縦横無尽に使ってくれて。

ラストの「き、ぜ、つ、し、ちゃ、う」ではチアも入って、矢野フェスならではの、にぎやかで楽しいステージとなりました。

あの振付も素晴らしかったですね。竹中先生、さすがでした。

YANO MUSIC FESTIVAL 2014
エンディングは出演者全員で「YOUNG MAN」を歌うという、これまたよくわからない構成で大団円となりました。

チアもいることだし、最後は派手に「Y.M.C.A.」よろしく「Y.A.N.O.」で終わるのはどうだろうと堂島くんが提案してくれたんです。

写真を見てもあの空気感がおわかりいただけるかと思いますが、お客さんもノリノリでやっていただいて、本当にありがたい限りです。

そもそも、ちょっと照れくさいじゃないですか、「YOUNG MAN」に合わせて「Y.A.N.O.」なんて(笑)。でも、逆にそれをやらないほうがはずかしいという空気感が確実にあそこにはありました。大団円にふさわしいエンディングとなりましたね。

 
矢野フェス2014、参加メンバー。

動員的にも内容的にも大成功となった前回を踏まえての今回。なんと2デイズです。メンバーは前回も参加していただいた、堂島さん、土岐さん、泰行さん、秦さん。さらに今回は矢野フェス三度目の参加となるバカリズムさん、そしてオープニングアクトにおなじみの南波さんという矢野フェスおなじみのメンバーが顔を揃えました。

この辺のみなさんは矢野フェスには欠かせない人たちですので、まずは声をかけさせていただきました。

泰行くん、秦さんは二日間とも出演となりますね。

「2011」の「エイリアンズ」、「2013」の「アイ」と二人のセッションがあまりによかったので、この二人の組み合わせをもっと堪能したいということでお願いしたら、お二人ともOKをいただきました。今回もコラボをご覧いただけると思うので、泰行ファンの方も秦くんファンの方も楽しみにしていただきたいですね。
土岐、堂島くんもいつもの彼らのライブでは観られない矢野フェスならではのステージになると思いますので、そちらも期待していただきたいですね。今回、南波は一日目のみオープニングアクトとなっていますが、二日目もいつも通り、MCなどでお手伝いしてもらおうと思っております。

飛び入り出演していただいた「2011」、スペシャル・ゲスト・アーティストとして出演の「2013」につづき、今回もバカリズムさんが参加となります。

僕としては、升野くんもすっかり矢野フェスには欠かせないメンバーのひとりという感じですね。升野くんのパートに関しては、今回もまだなにをやってくれるのか、まったく聞かされてないんで(笑)、その辺は僕が一番楽しみにしてるかもしれませんね。

今回初参加組は、13日のtofubeatsさん、14日の坂本真綾さん、Negiccoのみなさんです。

トーフくん(tofubeats)は、月並みな言い方ですが、新進気鋭のトラックメイカーでありプロデューサー。音もやっぱかっこいいんですよね。藤井隆さんや森高千里さんなど僕と世代の近い方々とも積極的にコラボされていることからも、前回のRHYMESTER同様に矢野フェスとの親和性を強く感じたので、今回出演をお願いしました。
坂本さんはアニメ界隈の方と思われる方も多いと思うんですが、音楽作品のクオリティがものすごく高くて、シンガーとして昔からとても大好きな方なんです。冨田恵一さんが冨田ラボで坂本さんをフィーチャリングして「エイプリルフール」という曲を作りましたが、冨田さんと言えば、冨田ラボで秦くんとやったり、かつてはキリンジのプロデュースも手がけてますんで、そういった意味でも矢野フェスと親和性があるんじゃないでしょうか。坂本さん自身も大貫妙子さんや松任谷由実さん、(堀込)高樹くんの作曲した曲を歌ってたりと、僕が思うポップスのど真ん中で活動されてる方なので、従来の矢野フェスファンの方もきっと喜んでいただけるのではないかと思い、お声をかけさせていただきました。
Negiccoは新潟のアイドルグループなんですが、4月にリリースしたシングル「トリプル!WONDERLAND」をプロデュースさせていただいたのが縁で、今回お願いいたしました。Negiccoはいい曲が多いですし、ほにゃっとしてる彼女たちのムードも含めて、矢野フェスの空間にハマるだろうと確信しています。Negiccoとしては、初の全曲生バンドでのステージになるので、Negiccoファンの方はそちらも期待していただけたらと思います。

矢野フェスバンドに関しては、今回初参加となるのが、キーボードの伊澤一葉さん。

前回までキーボードで参加してくれた渡辺シュンスケくんの大学の後輩なんですけど、以前は東京事変で、今ではthe HIATUSやご自身のバンド「あっぱ」などでも活躍しているキーボードプレイヤーです。流麗でかつ力強いプレイも出来る、非常に表現力豊かなプレイヤーなんで、矢野フェスのステージでどんな演奏を聞かせてくれるか、とても楽しみですね。

矢野フェスバンドのみなさんには、リハに本番と毎回本当に大変なことをお願いしちゃってるわけですが、今回はそれが二日間ですから、矢野フェスバンドのみなさんには大きな負担が強いられることとなりますね。

メドレーを入れると二日で50曲以上になるでしょうか。曲数から言っても、いつも以上に大変だと思いますが、なんとか完走していただきたいですね。

前回に引き続き、竹中夏海さんに振付で参加していただきます。

先ほどもお話ししたとおり、今回もチアの方などに振付していただきます。楽しいステージをお目にかけられると思いますので、そちらも楽しみにしていただきたいですね。

今回はメインビジュアルとして、菅原芳人さんによる矢野さんの肖像画をお願いいたしました。
YANO MUSIC FESTIVAL 2014

このイラストいいですよね。僕、普段こういう顔しますよね?

確かによく見る顔です(笑)。菅原さんは仮面ライダーやウルトラマンといったフィギュアのボックスアートなどを数多く手がけられていて、世界でただ一人のブルース・リー・エンタープライズ公認イラストレーターでもある方です。音楽関係では高橋幸宏さんの60歳記念ライブのジャケットイラストも手がける、イラストの世界では巨匠とも言える方なんですよね。「2013」は客席で矢野フェスを大変楽しんで観ていただけたようで、是非今回何か一緒にできないかと言っていただき、このような形で参加していただきました。

見事に僕の表情をとらえてくれて、素晴らしいイラストに仕上げていただき、本当にうれしいですね。

 
コラボ企画ももりだくさん。

最後に今回の「矢野フェス2014」の内容についても触れたいと思うのですが。

まずは二日ともオープニングのメドレーはやります。これはもう矢野フェス恒例ですからね。

元々はメドレーのみがオープニングの演出だったのが、それが「2013」ではレーザーショーと「大爆笑」なオープニング曲が追加と、回を重ねるごとにオープニングが長くなってるという話もありますが。

ダメですかね?(笑)

圧縮すると言いながら、どんどん長くなってますね(笑)

「いい加減にしろ!」って言われたら、その時改めて考えます(笑)

ギュッと圧縮を心がけながらも、今回もさまざまな企画を考えております。

今回は泰行、秦くん以外にもさまざまなコラボ企画が登場します。特に一日目の13日はコラボをやりまくろうと思っております。まずは、土岐×泰行、土岐×秦くんと、土岐麻子と男性陣によるデュエット企画。いずれも意外な選曲による、矢野フェスでしか見られないコラボになると思うので、それぞれどんな曲が飛び出すかというのも期待していただきたいですね。tofubeatsのパートでは南波、そして二日目のオープニングアクトで出演してもらうNegiccoが一日目にも出演、さらに女性六人組のヒップホップ・アイドル・グループのlyrical schoolと、女性三組とのコラボ企画を考えています。

矢野フェスでは毎回コラボ企画がいくつかありますけど、13日はそれをさらにパワーアップさせたコラボ祭り的な様相になりそうですね。

コラボ出演してもらうlyrical schoolはトーフくん(tofubeats)がいくつかシングルのプロデュースも手がけていて、かわいくてかっこいいラップを聴かせてくれる、僕も好きなグループなんです。今回矢野フェスに参加していただけることになって本当にうれしいです。二日目の14日も矢野フェスでしか出来ないコラボ企画をあたためてますんで、楽しみにしていてください。

オープニングのメドレーもそうですが、参加メンバーのみなさんが普段は歌うことのない曲を聞かせてくれるのも矢野フェスならではの楽しみのひとつですよね。

同じ歌でも歌う人が違うと、こうも表情が変わるかと。歌詞の意味まで違って聞こえますよね。こういうのはカバーやコラボレーションの醍醐味だと思います。

最後に、矢野フェス2014に向けてメッセージをお願いいたします。

例年以上にみなさんに楽しんでいただけるよう、持てる力のすべてを使って当日を迎えたいと思ってます。なにしろ二日間ですからね、いつも以上に鼻息を荒くして、連日たぎった状態で準備を進めております(笑)。今回も長丁場になるかと思いますが、幸い三連休で15日も休日なんで、二日間たっぷり楽しんでいただけたらうれしいです。9月13、14日、恵比寿ザ・ガーデンホールでみなさんにお目にかかるのを楽しみにしています!